1月21日(月)。温泉宿ということで、お約束とおり昨日の夕食前後に2回お風呂に入り、朝起きがけにもう1回。
朝は日帰りのお客さんもいない、いいお湯です。
ついでに散歩で国宝の「臼杵磨崖仏」に向かうも、ご本尊エリアは有料なのと(そりゃそうか)早朝すぎてやっているんだかやっていないのかわからなかったのと、この後の予定が控えていたのでパス(!)。
なぜ臼杵に来たかというと、大分行きが決まった後に、家のポン酢が大分産であることが判明したから。
というわけでフンドーキン醤油の工場見学に伺うことに。
臼杵市内に醤油工場と味噌工場とドレッシング工場があるのだけれど、本社に問い合わせたときにやたら醤油工場を推されたから。(ちなみにポン酢は味噌工場で作っているそうです)
補助金給付の関係で、大分県内の醤油メーカーで一緒に組合を設立したため、地図上には「大分醤油協業組合」の名はあれど、社名の類は一切なし(生産量の8割くらいはフンドーキン社らしいのですが)。山の中で迷ってしまい、ややビハインド到着。
滝廉太郎の故郷 の竹田市(たけたし)からの男性10名グループと一緒に回る予定が、ツアーが出発してしまっており、途中のツアーバス(まず手始めに工場周辺をぐるっとバスで回って貯水池などを見学していた模様)まで工場の人に送ってもらい、補助席に便乗。
(竹田市は去年水害に遭い、復興中とのこと)
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_134378451702.html
ご案内の社員さんのガイドに沿って、早々にバスは世界一の木製木樽に到着。本当に木樽です。
http://www.fundokin.co.jp/kidaru/index.html
ほかにもステンレス樽や木樽(吉野杉製とのこと。若干醤油が漏れてます。ちゃんとした樽の証拠!ステンレス樽は1樽2000万くらいでできるんだけど、木樽は5,000万円!)の立ち並ぶ間を通り、工場内部へ。圧縮機や充填機、ビニール袋詰めより銀のフィルム詰めの醤油を使っているお寿司屋さんの方が醤油にこだわっている、など豆知識をいただきました。
その後会社の会議室兼食堂で、創業はもともと、良い水源と船便の地の利を活かしたお酒の醸造から始めて(現在も臼杵に酒蔵を構える「小手川酒造」)、150年目を迎えたこと、現在の醤油工場ができて35年目、社長は3代目で、前社長の次男さん、副社長は三男さん(ご長男は確か官僚になられたとのこと)、家族3代で勤務する社員さんも多く、OBには中元・歳暮は欠かしたことがないそうです。案内してくださった社員さんの地元と会社への愛が溢れんばかりのご案内でした。
また社内には臼杵出身の著名人(多数おられるようですが失念してしまいました)の一人、作家の野上弥生子が初代創業者の姉にあたり、東京に訪ねた時には必ず尋ねられたという言葉が訓示として掲げられています。質実剛健です。
見学のあとの直売所で、ドレッシングと世界一の木樽の醤油、略して「世界一醤油」を購入(500mlでなんと1,000円!今のロットがなくなった時点で再度仕込むので次の出荷は3年後くらいだとか。まろやかな気がします)。小手川酒造のお酒も試飲させてもらいました。うまい。
その後ガイド頂いた社員さんに帰り臼杵駅まで送って頂いてしまいました。ありがとうございます。(千葉から来たと言ったら、「ああ・・・キッコーマンさんとヤマサさんの・・・」と若干残念そうな顔をさせてしまいました。スミマセン)
車の中で伺うに、九州には1,500社くらい醤油メーカーがあるそうで(以前は2,500社くらいあったそう)、九州の醤油の地域性・こだわりが感ぜられます。
(その後食品売り場で醤油を見てみたら・・・確かにこれは凄い)
駅から臼杵駅周辺をブラブラ・・・臼杵城址とか登ったり。
実は旅行計画中に臼杵のことを調べていたら・・・ふぐの街だと言うじゃないですか!リサーチの結果、奮発して「喜楽庵」さんに伺うことに。
落ち着いた空間でお庭を眺めながら、ふぐとひれ酒なんかを頂いてしまいました。仲居のおねえさんからもいろいろ楽しいお話伺い、至福の一時。またふぐの季節に伺います。
駅に戻って、電車に乗り込み別府へ。
あまり時間がなかったので山の方へは行けず、駅から海方面に向かい、別府温泉エリアを散策。
竹瓦温泉に挑戦しようと思うも、普通のお客さんと観光のお客さんで賑わっていたのと、
あまりコンディションが良くなかったので、建築を楽しむだけにとどめる。
(「竹瓦温泉通り」から進むと、いかがわしいお店が散在。なんで?)
でも別府に来て温泉に入らないのもなんなので、ちょっと歩を進めて「北浜温泉テルマス」へ。
こちらはこちらが心配になるくらいガラガラ。おかげで良いお湯につかれました。外には別府湾を望む水着着用の歩行プール(海外の保養リゾートにあるようなやつ)があったりして、別府市民のオアシスと言った趣。
その後、トキハ前から空港行きのバスに乗り込み、大分空港へ。
大分空港から帰途についたのでありました。
今回も走り以上に食べてしまった気がする旅でした。次はどこに行こうかな?