装丁が変わっていることにちょっと驚き。
(従前はもうすこし劣情をそそる感じの装丁でした)
また中身も記憶にあるほどバイオレンス的(例えば「週刊大衆」のような)ではありませんでした。昭和のお父さんが好みそうな描写も若干ありますが。
今回読み直して思ったこと。
・主人公は戦地で死にかけたので、「死ぬことより辛いことはない」「青春は鍛えるためにある」というロジックでどこまでも「メーカー希望(指定)価格」という暗黒大陸に陽を灯すべく、突き進む。
消費意欲はどこまでも高く、給料が上がり続けた、モーレツな昭和。良いか悪いかはわかりませんが、こういう時代もあったということ。
・また、組織の求心力や突破力を高めるためには、志や信念が必要、ということも再認識。信念のない安売りは永続せず。
というか改めてこれを子供に読ませる、草葉の陰のお父上もお父上だけど、読んでる方も相当なマセガキだな。おかげで流通にハマることができました。